このページでは、エグゼクティブサーチとは何か、サーチプロセス、エグゼクティブサーチの利点について解説します。
優れた人材を獲得するにはどのような方法があるのでしょうか?
企業が発展し競争力を維持していくためには、単に能力が高いだけでなく、企業文化やビジョンに共感し、長期的に貢献できる人材を市場から見つけ出すことが重要です。
一般的に人材確保には以下のような手法が考えられます。
a.リファラル採用
リファラル採用は、社員が自らの知人や元同僚など信頼できる人物を企業に紹介する採用手法です。
候補者は企業文化や仕事内容について、紹介者を介して事前に理解していることが多いため、入社後の適応が早い傾向にあります。
また、社員が推薦することで、通常は質の高い候補者が集まりやすいとされています。
ただし、ネットワークが限られるため、特定のスキルやポジションに最適な人材が確実に見つかるわけではないという課題もあります。
b.人材エージェントを通じた紹介
人材エージェントは、企業の求人条件に合う候補者を紹介する専門サービスです。
エージェントは幅広い人材ネットワークを活かし、企業にとって適切な人材を紹介します。
迅速な採用が可能である一方、主に紹介するのは「アクティブな求職者」であり、転職活動を行なっていない「パッシブな求職者」にはアクセスが難しいことがあります。
このような一般的な手法とは異なり、エグゼクティブサーチは、企業の経営層や幹部、専門的なスキルをもつ上級管理職など、高度なポジションに適した人材を探し出し、採用するための人材戦略
コンサルティングサービスです。
エグゼクティブサーチの特徴は「アクティブな求職者」だけでなく、現在職務についているが適切な機会があれば転職を検討する「パッシブな求職者」にもアプローチできる点にあります。
企業のニーズに基づいて候補者の専門分野や実績をリサーチし、的確な人材を紹介するため、特に企業の重要なポジションにおける人材獲得に最適です。
カネコ・アンド・アソシエイツでは、幅広いネットワークと専門性を駆使して、候補者にアプローチします。
2.サーチプロセス(クライアント目線)
a.クライアントの期待値確認
サービス範囲、タイムライン、料金体系、キャンセルポリシー、制限や禁止条項について、詳細を確認しますターゲット企業、候補者の選出方法、多様性の目標などについてご提案し、サーチ戦略にご同意頂きます。
クライアントと候補者のコミュニケーションアプローチについて話し合い、クライアントの優先順位と期待値を正しく理解します。
b.クライアントの企業文化と候補者プロファイリング
クライアント組織、企業文化、長期戦略、短期目標をヒアリングします。
主要な競合他社について話し合い、顧客戦略と組織構造を理解します。
ポジションの責任範囲と文化的感受性を考慮し、候補者のプロファイリングを作成します。
サーチ戦略を考えクライアントの同意を得ます。
c.候補者サーチ
候補者プロファイリングの確認後、コンサルタントまたはサーチ・スタッフによる徹底的な候補者調査を行います。
調査範囲とマーケット情報を含むサーチの進捗状況は、定期的に口頭やメールでクライアントに報告します。
綿密なサーチは、ターゲットを絞った競合マーケットのマッピング、デジタル・サーチ、及びソーシング・コール等を駆使して行われます。
d.候補者評価
候補者を募集要件に照らし、また、候補者同士の関係性を推測し、アプローチの優先順位を決定します。
反復的になる場合もありますが、透明性のある明瞭明快なプロセスを心がけます。
スクリーニング面談を実施し、その都度ショートリストにまとめた潜在的な候補者を総合評価します。
必要に応じて書面や口頭での進捗報告を行い、この時点で候補者の興味度がある程度高くなっている場合は、ご面談前にレジメを準備して頂きます。
サーチ・コンサルタントによる詳細な個人面談により経験値や資格情報を確認し、面談が進捗するに従い、現給与・エクイティ・賞与金額等と、その支払い時期、また、希望報酬のヒアリングを行います。
e.バックグラウンドとレファレンスチェック
最終選択の前に、クライアントの依頼により、候補者のバックグラウンドやリファレンスのチェックを行います。
f.オファー受諾交渉
クライアントが採用を望む候補者との交渉をします。
受けてもらえないオファーレターは発行せずに済むよう、この最終交渉は念入りに行い、採用が成功裏に終わるよう密なコミュニケーションを重ねます。
g.オンボーディング
候補者がスムーズに新しい職場環境に馴染み、成果につながる入社後100日間をおくれるよう、クライアントと連携をとりオンボーディングのインテグレーションをサポートします。
候補者が新たに獲得する可能性がある新顧客や新事業に対応するために、候補者が希望する人材を、引き続きチームリクルーティングという形で採用し、組織の充実を図ることも多くあります。
3.サーチプロセス(候補者目線)
a.初回コンタクトとポジションのご提案
まず、弊社から直接ご連絡を差し上げ、候補者様の経歴やスキルにマッチするポジションをご提案します。
この段階で、現在のキャリア状況や今後の目標についてお聞きし、該当ポジションや企業が候補者様にとってご一考の価値があるかご判断いただきます。
b.弊社代表とのキャリア面談
ポジションへのご関心をいただける場合、弊社コンサルタントまたは代表との面談が行われます。
面談では、このポジションに求められる職務内容や役割について、詳細な情報が共有されます。
さらに、候補者様のキャリアゴールや職務に対する価値観、企業に期待することなどについて深くお伺いし、クライアントとの最適なマッチングができるかを確認します。
c.応募準備とプロファイル作成
弊社コンサルタントが候補者様の職務経歴書や関連する書類を整え、クライアントへの紹介準備を進めます。
このプロセスで、候補者様の実績や強みが企業側にしっかり伝わるようにし、書類上でのプロフィールが正確にクライアントに伝わるようサポートします。
d.企業との面接
書類審査が通過した場合、クライアントとの面談が始まります。
面談の回数はクライアントによって異なりますが、複数回実施されることがあり、その都度フィードバックを提供させていただきながら、面談対策や調整を行います。
e.オファー内容の確認と最終交渉
面談が全て終わり、クライアントから採用の意向が示されると、正式なオファーが提示されます。
この段階で、給与、役職条件、福利厚生などの詳細について弊社が丁寧に確認し、候補者様の希望や期待がオファー内容に反映されるよう最終調整をサポートします。
f.入社準備とオンボーディング支援
オファーを受諾し入社が確定し次第、弊社はクライアントと連携し、候補者様がスムーズに新しい環境に適応できるよう入社準備とオンボーディングを支援します。
4.エグゼクティブサーチの重要性
今、私たちはかつてないディスラプションの時代に生きています。
AI、ビッグデータ、ブロックチェーン、IoT、フィンテックなど、テクノロジーによる破壊的イノベーションは、確実に、そして急速に私たちのビジネスや生活に組み込まれています。
著しく変化する社会において、トップリーダーの概念定義自体が大きく変化しているのも事実です。
ディスラプションに対応できる能力や技術を持つ人材は必要不可欠です。
エグゼクティブサーチファームは、クライアントの戦略目標を理解し、それに最も適したリーダーを探し当てるための包括的なプロセスを提供します。
また、弊社は、クライアントの競争優位性を維持し、さらなる成長を遂げるための人材基盤を整える戦略的アプローチをとるために、競合他社などの市場情報とも照らし合わせながらの採用支援に努めております。